当協会は愛知県内の医療ソーシャルワーカーで構成される専門団体です。

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  2. 各部や委員会の活動報告
総務部
 事務局長が中心となり、協会の窓口を担っています。おかげさまで、多くの関係機関や会員から、ご依頼や問い合わせをいただいています。
ご用命の際は総務部宛にEメールをいただきますようお願いいたします。
総務部の業務
  関係機関からのご依頼対応  会員管理  経理  議事録、定款、規程、郵送物等の管理  など
事務所
なごのキャンパス
451-0042 名古屋市西区那古野2丁目14−1
ご用命の際は総務部宛にEメールをお願いします
総務部E-mail  soumu@aichi-msw.or.jp
情報部
 情報部は任意団体時代の「企画」と「広報」が一般社団法人化にともない、情報部として統合された部門です。
 情報部の主な業務は下記の通りとなります。
 会員の皆さまにも原稿作成に協力を頂いている会報誌を年4回、企画・編集・発行を行っています。協会のホームページの運用も行っており、平成27年度には一般社団法人化を機に5年ぶりに新ホームページ作成を企画し、いまご覧頂いているホームページに刷新しました。
 また毎年5月末発行の研究誌「医療ソーシャルワーク」の企画・編集を担当しております。それに関連して会員の調査研究をサポートする自由研究論文の募集、また調査研究活動の支援を行っています。  地域活動においては愛知県社会福祉士会や愛知県精神保健福祉士協会、学校団体等が共催する「ソーシャルワーカーデーinあいち」の活動支援を行っております。
 今後の情報部の検討課題としては、会員向けの情報発信のあり方、具体的には何を会員の皆さまにお伝えしていくのか、そして会報誌の内容・発行回数、またホームページのコンテンツの充実化や調査研究活動支援の強化を考えております。
研修部
 研修においては、より体系的で実践に役立つ研修を実施するために、新組織体制として平成24年度に研修統括部を創設致しました。研修統括部の下には、4つの研修委員会(新任者養成委員会、専門研修委員会、退院援助研修委員会、介護保険関連研修委員会)を設置し、各委員会において3ヵ年研修計画、講師選定といったプログラムシートを作成し、計画的な企画内容を検討しています。そして、研修実施後には、研修担当理事による総合評価も行い、研修統括会議での定期的な意見交換、フィードバックを実施することで全ての会員のニーズに対応しうる研修体制を整えるようにしております。
 また、各研修において、標準的な実務運用ができるように、研修担当理事において研修実務運用ガイドラインを作成すると共に、研修当日の運営サポートも実施しております。そして1年前から研修会場を順次予約、全ておさえていくことで、確実に開催できるようにしております。以上のような体系的な研修企画、標準的な実務運用といった新システムの導入により、研修参加者は年々増加傾向となり平成26年度では延べ900人に上り、近年の統計としては最高の参加人数となりました。
 今後の課題と計画は、3カ年の研修評価と計画、認定社会福祉士等の情報収集、卒後研修の体系化、大学との協同の検討体制づくり等です。研修企画運用にあたっては、今後も『会員の皆さまがより満足できるように』という目標を掲げ、ブラッシュアップを継続し、より堅実で充実した研修が実施できるよう努めて参りたいと思います。
新任者養成研修委員会
 当委員会では、発足時(2006年度)には若いMSWが退職しないで働き続けられるようにするにはどうしたら良いかを検討してきました。そしてまず、新任者養成研修に焦点をあてた「実践的医療ソーシャルワーカー新任者養成研修会」を開催することにしました。その後、参加者からのアンケートの意見も踏まえて研修内容を検討し、改変を重ねてきました。また、2013年度からは、新任者オリエンテーションの枠組みの中で、社会人としての基本的な接遇についても研修として取り入れて、幅広い新任者の養成を目指しています。
 現在、新任者養成研修会シラバスを作成してそれに基づき、実務的な医療保険や社会福祉制度、診療報酬制度のしくみの理解・基礎的な面接技術の習得・MSWの二面性を理解した上で離職せず業務が遂行できるポジショニングとアイデンティティの確立を目指した講義内容で行なっています。新任者であっても、医療機関によっては即戦力となって業務を行っていくことを求められています。また、1人MSW職場の方々には様々な不安も伴いながら日々の相談援助を行っているのが実情だと思います。そして、新任者であっても、「待った無しの実践」を行わなければならず、特に近年は退院支援の相談が多くなってきており、地域の関係機関との連携も視野に入れた相談援助の展開が必須となっています。その点も考慮して、『どの機関で働こうとも最低限これだけは知識として持っているとよい』という講義内容を企画運営しています。
 新任者にとって、先輩MSWは「良きモデル」でもあります。その先輩からの講義を受けることができる研修であることも大きな特徴です。
 ぜひ、新任者の皆さんには、当委員会で開催する研修に参加していただきたいと思っています。
退院支援研修委員会
 MSWの日々の相談業務の中で、多くのウェイトを占める退院支援の研修会です。「住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けること」を目標とした地域包括ケアが推進されている中で、ますます医療機関では、高度急性期、急性期、回復期、生活期といった病院機能分化が進み、地域では住まいの場が拡充しています。高齢者だけに限らず、身体や知的や精神障がい者も、住み慣れた地域での生活を目指しています。
 この社会情勢の中で、高齢化による認知症高齢者の増加や、親族不在等による権利擁護の問題、また、経済問題等を解決しながら行うMSWの退院支援の役割は、更に必要性が増すことでしょう。MSWは介護保険制度だけではなく、障害者総合支援制度、日常生活自立支援事業や成年後見制度なども活用しながら、生活を支えていきます。複雑化した社会での問題解決には、高いアセスメント・調整能力が求められます。
 2018年度からは、診療報酬上「退院支援加算」は「入退院支援加算」と名称が変更され、多職種協働による入退院支援が必須となっています。システムの構築にメゾ・マクロレベルで参画することはとても大切です。患者家族、そして所属機関のスタッフ、更には地域社会へつながり、貢献するという姿勢が不可欠です。
 変化を受け入れながら柔軟に対応すること、また個別性と普遍性を両輪に、広い視野で、物事を捉え考えていくことは、たいへん重要です。さまざまなチームの一員として、多機関多職種と連携しながら、患者家族の支援をしていくためにも、医療ソーシャルワーカーの倫理綱領を大切にしながら、技術・知識等を学び深めていきましょう。
 研修では、現場での実践的な内容の講義と、それを深めるためのグループワークを積極的に取り入れ、思いや迷いや悩みを共有し、参加者同士が互いにエンパワメントできるようにしています。初任者も中堅もベテランも、積極的なご参加をお待ちしています。
専門研修委員会
 新任者後の中堅者・上級者向けの研修を企画しています。
 専門的な知識や技術の自己研さんのために必要なテーマを抽出し、3カ年計画の中で会員の皆さんに必要だと考える内容を企画運営しています。まだ、その体系をつくっている過程にあります。実際には、運営委員たちが受けたかった研修、受けたい研修を想定し、企画立案に役立てています。最終的には卒後研修の一環として、会員の資質向上を目指す内容を網羅できるような研修企画を目指します。
 今まで企画運営したテーマは「管理業務」「価値・倫理」「人材育成」「面接技術」に取り組みました。
「面接技術」に関しては、大学とも協同で「面接技術Ⅰ」「面接技術Ⅱ」というように、幅広い技術や知識を学べるように企画しました。また、ビデオ教材として、現場のMSWが出演し、実際の面接場面を想定した研修教材をオリジナルで作成して研修に活用しています。
 創造的かつ質の担保を目指した専門研修委員会では、一緒に研修を運営するスタッフを求めています。
「自分が受けたい研修を自分たちで創る」そういう気持ちのある人、是非委員会に来てください。協会や会員の満足度の高いものを一緒に目指していきましょう。
介護保険関連研修委員会
 平成24年度より、愛知県医療ソーシャルワーカー協会(以下、当協会)における部会及び委員会の再編に伴い、前年度まで老人保健施設ソーシャルワーク部会(以下、旧老健部会)として活動していた委員が中心となり、新たに介護保険関連研修委員会(以下、当委員会)を運営しています。
 当協会において、現在の正会員に占める所属施設別の割合は、病院以外では老人保健施設が一番多いこともあり、介護保険関連施設と広範囲を対象領域としていますが、まずは老人保健施設の支援相談員を対象の中心としました。旧老健部会では、実施したアンケートの結果を基に委員会内で検討を重ね、経験年数の浅い支援相談員の業務の質を向上させるためには体系的な研修が必要と判断しました。平成20年より毎年、初任者(従事期間が概ね3年以内)を対象としてサブテーマを「援助の視点・技術・実際を学ぶ」とした、全3回の連続講座形式で『支援相談員基礎研修』を開催しています。
 今後も当委員会としては、これまで研修を企画・運営してきた経験を活かして、協会内における介護保険関連施設に従事する協会員に広く参加してもらえる研修を開催することを目的に活動していきます。
学生支援委員会
 本委員会は、学生への対応を積極的に図る趣旨で設置された委員会であり、2017年度より本格的な活動を行っています。学生支援委員会の活動目標は、以下の2点です。
①将来のMSW人材確保の観点から、学生に早期にMSWについて知ってもらう
②学生向けの研修・企画を行い、学生の進路の選択肢としてMSWをあげてもらうきっかけをつくる
これまでの具体的な活動内容は、病院・介護老人保健施設見学会の実施、MSWのお仕事紹介(動画公開)、MSWフェアの開催です。
本委員会は、医療ソーシャルワーカーと大学教員が協働して企画運営を行い、医療現場と教育現場の橋渡しをしています。
機能分野別委員会
 本委員会は、急性期・回復期・慢性期の病院、介護老人保健施設、地域包括支援センターといった、それぞれ機能が分野別に異なる所属のメンバーで構成されています。
各機能分野でみられる保健医療福祉に関する問題を話し合い、他研修委員会で企画されていない内容、かつ会員はもとより、各ブロック運営にも還元できるようなツボをついた研修を企画しています。
会員全体を対象とした企画を、地域ブロックにも落とし込めるよう企画したり、コロナ禍では当協会のオンライン研修を先駆けて開催し、全国から参加を募りました。
近年は、これまで当協会で企画されてこなかった災害ソーシャルワークをテーマに、災害時にソーシャルワーカーがミクロ・メゾ・マクロといったそれぞれのレベルにおいて活躍できるよう、質の底上げを目指しています。
保証人問題委員会
1.保証人問題とは?
保証人問題の最たるものとして、保証人が確保できないために、患者本人が希望する場所等への退・転院が困難であり、結果的にそれ以外のところに退・転院せざるを得なくなっていることがあげられます。その中でも、とりわけ身寄りのない経済的に困難を抱える方達の退・転院先が制約されている現状があります。そのため、こうした方達の権利を擁護するという視点から、社会経済的な側面を重視するソーシャルワーカーが、率先して取り組んでいく必要がある問題だと考えています。

2.これまでの活動内容
 保証人問題の解決に向けて、当委員会ではこれまで様々な取り組みをしてきました。具体的には、この問題の現状を把握することを目的に、愛知県医療ソーシャルワーカー協会会員を対象にした調査を行いました。さらに、保証人不在者対応マニュアルを作成し、現在は第2刷を発行するに至っています。加えて、弁護士や地域包括支援センター職員およびケアマネジャーを含めた保証人問題についてのシンポジウムを開催したり、愛知県医療ソーシャルワーカー協会会員を対象にした勉強会を開催したりしました。

3.今後の活動目標
 医療ソーシャルワーカー業界では、保証人問題について取り上げられる機会が徐々に増えてきています。また、新聞記事で取り上げられたり、厚生労働省もこの問題について調査し報告書をまとめたりするなど、社会的関心が高まりつつあるといえます。
ただし、これまでの委員会活動を通じて、この問題の根は深く、即効性のある解決策が存在しないために、息の長い活動が求められていることを強く感じています。さらに、様々な要因が複合的に絡み合っている問題である以上、多方面への働き掛けが不可欠であるといえます。一方、今後は具体的な働き掛けをしていく段階に入っているものの、その方法を模索している段階にあります。保証人問題は社会経済的要因との関連が強く、医療ソーシャルワーカーが率先して取り組むべき問題であると思われるため、これからも温かい目で見守っていただけると幸いです。
ソーシャルワーカーデー実行委員会
 ソーシャルワーカーデーとは、社会福祉関係の全国17団体で構成するソーシャルケアサービス従事者研究協議会において2009年より、毎年海の日(7月の第3月曜日)をソーシャルワーカーデーとし、ソーシャルワーカーの役割や取り組みを国民に知って頂く日と決め、全国的な普及啓発活動として取り組まれています。
 愛知県は2012年7月16日にはじめてソーシャルワーカーデーのイベントを開催し、その実行委員会で当協会も運営に携わっております。 参加団体は愛知県社会福祉士会、愛知県精神保健福祉士協会、ソーシャルワーク教育学校連盟など、教育と現場の各協会等が協力し合ってイベントの企画、運営を行っております。
過去の実績は以下の通りです。
  • 2012年 第一回 テーマ「ソーシャルワーカーのお仕事」日本福祉大学 名古屋キャンパスにて開催
  • 2013年 第二回 テーマ「ソーシャルワークを語ろう」金城学院大学にて開催
  • 2014年 第三回 テーマ「権利擁護とソーシャルワーク」愛知淑徳大学 星ヶ丘キャンパスにて開催
  • 2015年 第四回 テーマ「今を輝く女性ソーシャルワーカー」日本福祉大学 東海キャンパスにて開催
  • 2016年 第五回 テーマ「ソーシャルワークの魅力を語ろう」中京大学 八事キャンパスにて開催
  • 2017年 第六回 テーマ「子どもをめぐる問題とソーシャルワーク」同朋大学にて開催
  • 2018年 第七回 テーマ「今こそ!ソーシャルワーカー~現場最前線~」日本福祉大学 美浜キャンパスにて開催
  • 2019年 第八回 テーマ「ソーシャルワーカーに期待すること~当事者からの声~」愛知県立大学 長久手キャンパスにて開催
  • 2021年 第九回 テーマ「コロナ禍におけるソーシャルワーカーの実践」ZOOMによるオンライン開催
  • 2022年 第十回 テーマ「身寄りがいない人が抱える課題に対するソーシャルワーカーの取り組み~これからの支援を考える~」ZOOMによるオンライン開催
  • 「2023年 第十一回 テーマ「ヤングケアラーへのソーシャルワーク実践」愛知教育大学およびZOOMによるハイブリッド開催
毎年100~220名くらいの方にご参加いただいております。
 今後も当協会は他団体と連携し、ソーシャルワーカーデーの取り組みを通してソーシャルワーカーの普及啓蒙活動に取り組んで参ります。
ブロック運営委員会会議
  本会は、尾張西部海部・尾張北部第一・尾張北部第二・尾張東部・知多・西三河北部・西三河南部第一・西三河南部第二・東三河・名古屋東・名古屋西・名古屋南・名古屋北の13ブロックに編成されています。会員相互がより身近な地域で研修開催、見学会、交流会などのブロック活動を行っています。近年は地域での多職種連携を推進する観点から他の職能団体と共催で研修を行うブロックもあります。2015年度の法人化を機に、これまで以上にブロック間の交流やブロック活動の推進等を図ることを目的として、ブロック運営委員長会議を開催しています。
三役と各ブロックの運営委員長が出席し、年2回開催しており、各ブロックの活動報告や研修・ブロック運営等に関して意見交換が行われています。
高齢者問題専門職ネットワーク
 高齢者問題専門職ネットワークは、高齢者の生活・法律・医療・福祉等にまつわる問題について、様々な専門職団体が集まって情報交換会や研修会等を開催するものです。
 ある一つのテーマを取り上げても、各会の視点や取り組みには違いがあり、総合的に捉えることができる場です。MSWを知ってもらうことも他職種を知ることもでき、顔が見えるつながり、シームレスな連携へ発展する場となっています。
 名古屋市内の会場を設定して年4回ほど行なっています。当協会を含む構成団体の会員であれば、事前申込不要・無料で参加できますので、直接現地へお越し下さい。
 開催予定の詳細は随時、会報や会員専用ホームページで案内しています。また、参加できない会員に向けて、開催報告を会員専用ホームページに掲載しています。

構成団体
  • 愛知県弁護士会
  • 愛知県司法書士会
  • 愛知県社会福祉士会
  • 愛知県精神保健福祉士会
  • 東海税理士会愛知県支部連合会
  • 愛知県看護協会
  • 愛知県医療ソーシャルワーカー協会など
過去に取り上げたテーマ
  • 「医療・介護報酬改定の概要」
  • 「身元保証をめぐる現状と課題」
  • 「任意後見制度の意義と課題」
  • 「生活に困窮している人をめぐる諸問題」
  • 「高齢者・障害者を巡る法律の動き」
  • 「高齢者の住まいに関する問題」
  • 「意志決定支援」
  • 「市民後見人の活動の実際」
  • 「障害者差別解消法ついて」
  • 「認知症高齢者の鉄道事故を考える」など
意思決定支援委員会
あいちACPプロジェクトの推進と共に、医療ソーシャルワーカーが行う意思決定支援の独自性を明確にしていきたいという目的のもと、
1. 医療ソーシャルワーカーが取り組む意思決定支援ガイドラインの作成と普及
2. 当協会における意思決定支援のための活動
3. 地域の支援者と共に患者の意思を引き継ぐネットワーク構築
を3本柱に活動をしていきます。会員相互の意思決定支援の取り組み状況の共有や各研修会等の共有や企画もしていきます。