当協会は愛知県内の医療ソーシャルワーカーで構成される専門団体です。

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高齢者問題専門職ネットワーク研修会報告

末藤和正(JA愛知厚生連海南病院)

 高齢者問題専門職ネットワークは、愛知県弁護士会が中心となり、愛知県医療ソーシャルワーカー協会、愛知県社会福祉士会、愛知県司法書士会、愛知県精神保健福祉士会等で構成し、研修会等を開催するものです。構成団体の会員であれば、事前申込不要・直接現地・無料で参加できます。
 平成28年10月15日(土)、愛知県司法書士会館で研修会が開催されました。各会から25名程の参加がありました。今回は本会の黒木会長による報告でした。90分の講演後、30分に渡る質疑応答も活発に行なわれ、高い関心が寄せられていました。
 

地域包括ケアに向けてのソーシャルワークの実践例
~メディカル・エンディングプラン~
一般社団法人名古屋市医師会 在宅医療・介護連携室 
スーパーバイザー 医療福祉専門官  黒木信之

地域包括ケアを推進することになった背景、名古屋市全区に開設された在宅医療・介護連携支援センターの概要と展望、市民の心がまえについて報告された。
要旨:
  • 社会保障財源を確保できないため、年金・医療・介護のいずれも、サービスの引き下げが進んでいる
  • 医療費抑制政策が進められ、医療介護の在宅化が国のトップダウンで進められる
  • 急性期から在宅医療介護までを網羅する、地域完結型のネットワークの構築、連携が必要となる
  • 連携先の確保、紹介、情報共有が必要となる
  • 患者・家族の理解を得るための適切な説明が必要になる
  • 地域での看取りが可能となるシステムが必要になる
  • メディカルエンディングプラン(終末期医療の方法を選択した計画)の作成、事前指定書(リビングウィル)の作成が重要となり、市民への啓蒙が必要となる
  • 医療、看護、介護、福祉の横断的対応とワンストップ相談窓口が必要となる
(在宅医療・介護連携支援センターの概要については省略しています。名古屋市医師会ホームページを参照下さい)

次回の予定
日 時:平成28年1月28日(土)午後1時~午後3時
    ①障害者差別相談センターの相談実績及び相談内容について
     名古屋市障害者差別相談センター センター長 神村昌克
    ②総合法律支援法の改正について
     愛知県弁護士会 弁護士 矢野和雄
場 所:名古屋市総合社会福祉会館(北区役所)中会議室(7階)
    名古屋市北区清水四丁目17番1 (地下鉄名城線 黒川駅徒歩5分)

次々回の予定  日 時:平成28年4月22日(土)午後1時~午後3時  
テーマ:未定

※変更することがあります。詳細が決まり次第、会報・ホームページ等でご案内します。