名古屋東ブロック研修会 活動報告名古屋東ブロック運営委員長 白楊会病院 橋田裕子
平成28年7月16日土曜日、愛知県がんセンター中央病院において、「NPO法人 ミーネットの活動」と題して、講演･グループワークを開催しました。ミーネットは、がんのピアサポート活動に取り組んでいるNPO法人です。ピアサポートとは、がん体験者が、コミュニケーション技術やがんの基礎知識に関する講習を受け、治療体験や療養生活の中での共通した経験や基盤を元に、がん患者、家族と同じ立場で傾聴や情報提供にあたり、がんになってもその人らしく生きられるよう共に問題解決の糸口をさぐっていくという活動です。ミーネットは、平成16年に設立され、現在会員数は481名で、ピアサポーターは122名登録されています。行政や医療機関と協力、連携し、名古屋市がん相談情報サロン「ピアネット」や、がん診療連携拠点病院などで活動されています。
研修会では、まず、NPO法人ミーネットの代表者である花井様からミーネットが行っているピアサポート活動についてご講演いただきました。ピアサポートの必要性や、実例を挙げながらの実践内容についてお話いただき、ミーネットの活動について理解を深めることができました。
また、現役のピアサポーターの方から、前述した「ピアネット」についてご紹介をいただきました。ピアネットでは、がんの種別患者会も開催しており、がんの相談に訪れる患者や家族に対し、きめ細やかな対応が行われています。
グループワークでは、各グループに1人ずつ、ピアサポーターに入っていただきました。ピアサポーターの方の日々の実践内容や取り組みに対する考え等、貴重なお話を伺い、お互いに意見交換を行いました。
今回のご縁で、ミーネットの活動の中でも一大イベントである、「We Can‼（がんサバイバー・ウォーク） 10/2（日）開催」に、愛知県医療ソーシャルワーカー協会も参加させていただくことになりました。このイベントの目的は、《がんになっても安心して暮らせる社会をつくるための啓発、「すべての人ががんを正しく知り、社会全体でがんと向き合う」をテーマに、一般市民も関心を持って参加できる取り組みを目指す》（ミーネットHP：http://me-net.org/より）ことです。ぜひ皆さんも足を運んでみてください。
